四国八十八ヶ所、1200キロにおよぶ歩き遍路。長旅を支えるのは、他ならぬ「持ち物(装備)」です。 ネットで検索すると膨大な持ち物リストが出てきますが、実際に何日も歩いてみると、「持ってきたけれど一度も使わなかったもの」や「アレを持っていけばよかった……」と後悔するものがはっきり分かれます。
今回は、当宿でお遍路さんを見送り、宿主の経験をもとに、「これだけは絶対に外せない必需品」と「あると旅の快適さが劇的に上がる隠れた名品」を厳選してご紹介します。

🎒 これだけは妥協できない!宿主厳選の【超必需品】
まず、これらがなければ歩き遍路は始まらない、最重要アイテムからご紹介します。
1. 2足以上の「機能性靴下(5本指がベスト)」
靴選びと同じくらい、実は「靴下選び」がマメを作らないための生命線です。
- 宿主の目: 普通の綿の靴下は汗を吸うと乾きにくく、靴の中で足が擦れてすぐにマメができてしまいます。必ず吸汗速乾性があり、クッション性の高いスポーツ用や登山用のものを選んでください。5本指ソックスは指同士の摩擦を防ぐため、特におすすめです。毎日洗濯するので、ローテーション用に2〜3足あれば十分です。
2. 軽量・コンパクトな「レインウェア(上下セパレート)」
山の天気は非常に変わりやすく、ふもとが晴れていても峠道で突然の大雨に見舞われることは日常茶飯事です。
- 宿主の目: ポンチョ型は風で煽られやすく、足元が濡れて体温を奪われます。必ずゴアテックスなどの透湿防水素材を使った、上下に分かれたレインウェアを用意してください。防寒着(ウインドブレーカー)としても代用できるため、荷物の削減にも繋がります。
3. スマホの「大容量モバイルバッテリー」
今の時代、お遍路のルート確認や宿の検索・連絡にスマートフォンは欠かせません。
- 宿主の目: 地図アプリやGPSを立ち上げっぱなしにしていると、想像以上の早さでバッテリーが消費されます。山道で迷ったときに充電が切れるのは死活問題。少なくともスマホを2回以上フル充電できる、安心の「10000mAh以上」のモバイルバッテリーを必ずリュックに入れておきましょう。
✨ 差がつく!あると救われる【隠れた名品・便利グッズ】
ここからは、一般的なリストには載っていなくても、現場で「持ってきて本当に良かった!」と実感するアイテムです。
4. 足裏ケアの救世主「ボルタレン・サロンパス・ワセリン」
何日も歩き続けると、足の裏やふくらはぎ、膝にこれまでに経験したことのない疲労と痛みが蓄積します。
- 宿主の目: 毎晩のケアが翌日の歩行距離を決めます。消炎鎮痛のシップや塗り薬は必須です。また、朝の出発前に足の指や擦れやすい部分に「ワセリン」を塗っておくと、皮膚の摩擦が減り、マメの発生率を劇的に下げることができます。
5. 地味に大活躍する「大小のジップロック」
お遍路では、濡らしてはいけない大切なものがたくさんあります。
- 宿主の目: 一番守るべきは、お経をいただく「納経帳(のうきょうちょう)」です。突然の雨から守るため、大きめのジップロックに必ず入れて密封しておきましょう。また、小さなジップロックは、お賽銭用の小銭(1円・5円・10円玉)をあらかじめ小分けにしておくのにも非常に便利です。
6. トレッキングポール(登山用杖)
「まだ若いから杖なんていらない」と思いがちですが、あるとないとでは疲労度がまったく違います。
- 宿主の目: 伝統的な「金剛杖(こんごうつえ)」もお遍路らしくて素晴らしいですが、もし純粋に体力の消耗を抑えたいのであれば、2本使いのトレッキングポールが圧倒的におすすめです。特に急な下り坂では、膝への衝撃を劇的に和らげてくれます。折りたたみ式の軽量なものなら、平地で使わない時もリュックに収納できて便利です。
🧳 持ち物選びの鉄則:迷ったら「置いていく」
歩き遍路の荷物は、軽ければ軽いほど旅の成功率が上がります。 カバンに詰めている時に「使うかもしれないな」と迷うものは、四国では「使わないもの」です。
四国にはコンビニもスーパーもありますし、万が一足りないものがあれば現地でいくらでも調達できます。どうしても持ちきれない不要な荷物が出てきたら、自宅へ郵送してしまうのも手です。
🏡 当宿からのお知らせ
長旅に挑むお遍路さんを応援する当宿では、荷物や遍路さんの体の負担を少しでも減らせるよう、様々なサポートを行っています。
- 「荷物を減らして歩きたい」方のための、荷物無料お預かり
- 施設内にコインランドリー完備(荷物を最小限に抑えられます)
- 全身マッサージチェアや足のむくみを取るフットマッサージャー複数(効果効能の違うもの)装備しています。
ご予約の際などにもし満室であればできるだけ近くのお宿のご紹介もさせていただきます。あなたの旅が安全で素晴らしいものになるよう、現地から応援しています!