第87番札所長尾寺の見どころと正しい参拝方法|結願前夜にじっくり巡るお寺の魅力

四国八十八ヶ所霊場の旅も、残すところあと2ヶ寺。86番志度寺からさぬき市の平野部を歩き進めると見えてくるのが、第87番札所「長尾寺(ながおじ)」です。

次の88番大窪寺がいよいよ最後の「結願(けちがん)」となるため、長尾寺はその直前の大切な節目となるお寺。翌日の過酷な山越えを前に、ホッと一息つける平坦な境内にありますが、実はここには見逃せない歴史的な見どころや、お遍路さんにとって重要なスポットがたくさん詰まっています。

今回は、長尾寺のリアルな見どころと、お遍路さんに実践してほしい参拝方法をご紹介します。

長尾寺の見どころ
目次

🗺️ 長尾寺で絶対に見ておきたい「4つの見どころ」

長尾寺の境内は平地で歩きやすいですが、非常に歴史が深く、興味深い見どころが点在しています。

1. 国の重要文化財「経憧(きょうどう)」

境内に一歩足を踏み入れてまず目を引くのが、本堂の手前左右に立つ2基の石柱です。

  • 宿主の目: これは弘安6年(1283年)に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。細工が非常に美しく、鎌倉時代の石造美術の傑作と言われています。長いお遍路の旅の中で、数々の石碑を見てこられたと思いますが、この経憧の放つ歴史の重みは格別です。ぜひ近くでじっくりご覧ください。

2. 静御前(しずかごぜん)ゆかりの「剃髪塚(ていはつづか)」

源義経の側室として知られる「静御前」が、義経と別れた後にこの長尾寺で出家し、髪を落としたという伝説が残っています。

  • 宿主の目: 本堂のすぐ近くに、彼女が落とした髪を埋めたとされる「静御前の剃髪塚」があります。華やかな都から離れ、この讃岐の地で何を想って髪を落としたのか……そんな歴史ロマンに想いを馳せながら参拝すると、お遍路の旅がさらに深いものになります。

3. 昭和の名残を感じる「楠の巨木」と静かな境内

境内には立派な楠(くすのき)があり、心地よい木陰を作っています。

  • 宿主の目: 長尾寺の境内は、どこか懐かしく、穏やかな空気が流れています。次の大窪寺への道は険しい山登りになるため、この静かな境内のベンチで、これまでの旅を振り返りながら心を落ち着せるのが、地元の人間としてもおすすめの過ごし方です。

⛩️ 長尾寺の正しい参拝方法とスムーズな流れ

長尾寺での参拝は基本的なお遍路の作法通りですが、結願前ならではの意識ポイントがあります。

  1. 山門(仁王門)で一礼: 門をくぐる前に、衣服を整えて一礼します。
  2. 手水舎で心身を清める: 手と口を清めます。
  3. 鐘楼(しょうろう)で鐘をつく: 参拝前に鐘をつきます(※夜間や早朝など、時間帯によっては禁止されている場合があるので案内に従ってください)。
  4. 本堂への参拝: 灯明・お線香を捧げ、お札(納札)を納め、お賽銭を入れて合掌し、読経します。
  5. 大師堂への参拝: 本堂と同様に、弘法大師様が祀られている大師堂でも参拝・読経を行います。
  6. 納経所(のうきょうじょ)で御朱印をいただく: 参拝がすべて終わってから、納経帳に御朱印をいただきます。

💡 宿主からのワンポイントアドバイス 納経所では、次の大窪寺へのルート(女体山越えか、県道ルートか)の最新の道路状況や天候のアドバイスを聞けることもあります。特に冬場の積雪や、大雨の後の山道の状態が気になる方は、納経所の職員さんに軽く尋ねてみるのも手です。

📝 参拝を終えたら:結願への最終準備を!

長尾寺の参拝を終えると、いよいよ残すは88番大窪寺のみ。門前にはことでん長尾線の「長尾駅」があり、周辺にはコンビニやスーパー、飲食店がいくつか集まっています。

何度も荷物の注意点でお伝えしている通り、ここから先は大窪寺までお店がほとんどありません。

  • 翌日分の行動食・水分を買い出す
  • 長尾寺周辺の宿にチェックインして足を休める
  • リュックの荷物を整理し、最終日のルートを確認する

長尾寺は、いわば「結願の山登りに挑むための最後のベースキャンプ」です。ここでしっかりと心と体の準備を整えてくださいね。

🏡 当宿からのお知らせ

長尾寺からほど近い当宿は、長尾寺を打ち終えたお遍路さんが「結願前夜」を過ごす宿として長年親しまれています。

  • 長尾寺参拝後のチェックインに便利な好アクセス
  • 最終日の山登りに備え、足腰の疲れをほぐす温かいお風呂
  • 宿主による「明日の大窪寺ルート(天候・注意点)」の直前レクチャー

長尾寺で歴史のロマンに触れた後は、ぜひ当宿でゆっくりとお休みください。明日という特別な1日を最高のコンディションで迎えられるよう、私たちが全力でサポートいたします!

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