四国八十八ヶ所霊場の旅も、残すは最後の1ヶ寺。88番札所「大窪寺」を残すのみとなったお遍路さんにとって、悩ましいのが「結願前夜(87番長尾寺の周辺)でどこに泊まるか」という問題です。
長尾寺から大窪寺までは、過酷な山越えを含む約16〜17kmの道のり。万全の体力で最終日を迎えるために、どこを拠点にするのがベストなのか?
今回は、歩きお遍路さんの進捗や体力に合わせた「結願前夜のスマートな宿選びの選択肢」を徹底解説します。

🧭 なぜ「長尾寺周辺」の宿選びが重要なのか?
87番長尾寺から88番大窪寺へのルートは、前半こそ平地ですが、後半は「前山ダム」を越え、さらに険しい「女体山(にょたいさん)越え」または県道の登り坂が待っています。
- 大窪寺の周辺まで宿泊施設は一軒もない
- 山道に入る前に体力を100%に回復させておきたい
- 結願当日の朝、できるだけ早い時間に出発したい
つまり、「前日にどこまで進んで、どこで体力を蓄えるか」が、最高の結願を迎えるための最大のポイントになります。
🛌 結願前夜の宿泊エリア・3つの選択肢
長尾寺の周辺(さぬき市・三木町・高松市東部エリア)で宿を探す場合、お遍路さんの歩くペースに合わせて主に3つの選択肢があります。
① 長尾寺の「手前」(志度・三木町エリア)で泊まる
86番志度寺を打ち終えた後、長尾寺へ向かう途中のエリア(三木町やさぬき市志度など)で宿をとるパターンです。
- メリット: 選択肢が比較的多く、静かで落ち着いた環境で休める。
- こんな人におすすめ: 「86番を打ち終えた時点で夕方近くなりそう」「長尾寺の手前で一度足を止め、翌朝一番に87番をお参りしてそのまま大窪寺へ向かいたい」という方。
② 長尾寺の「周辺」(長尾エリア)で泊まる
長尾寺のすぐ近く、または長尾駅周辺の宿を確保するパターンです。
- メリット: 翌朝、起きてすぐ長尾寺に参拝し、お昼前の最も体力が充実している時間帯に大窪寺への山登りをスタートできる。
- こんな人におすすめ: 「最終日は朝一番からすっきりした気持ちで歩き始めたい」「女体山越えに向けて、とにかく体力を温存したい」という方。
③ 前山ダム周辺(おへんろ交流サロン付近)まで足を伸ばして泊まる
長尾寺を打ち終え、大窪寺への登り口にあたる「前山ダム・道の駅ながお」周辺まで初日のうちに進んでしまうパターンです。
- メリット: 最終日の歩行距離を数キロ短縮できるため、結願当日のスケジュールに大きなゆとりが生まれる。
- こんな人におすすめ: 「体力に自信があるから前日に貯金を作っておきたい」「最終日は大窪寺でゆっくり過ごしたい」という方。
- デメリット:このプランの場合は周辺に宿が全くないため、「道の駅ながお」か「お遍路交流サロン」横のあづまやで野宿になります。
💡 結願前夜の宿選びでチェックすべき「3つの注意点」
宿を予約する前に、以下のポイントを必ず確認しておきましょう。
1. 「夕食・朝食」の有無とコンビニの場所
長尾寺を過ぎて山間部に入ると、飲食店やコンビニは一気になくなります。宿を選ぶ際は「2食付きプラン」を選ぶか、近くにコンビニ・スーパーがあるかを必ず確認してください。翌日の行動食(パンやエネルギーゼリーなど)も、このタイミングで仕込んでおくのが鉄則です。
2. 送迎サービスの有無
「目星をつけた宿が、遍路道から少し離れている…」という場合でも、あきらめずに「お遍路さんの送迎」を行っているか確認してみましょう。長尾寺や最寄り駅まで迎えに来てくれ、翌朝また同じ場所まで送ってくれる温かい宿もこのエリアには点在しています。
3. 荷物の事前預かりや配送
結願の日は、重いリュックを背負って山を登るのが大きな負担になります。宿によっては、荷物を大窪寺側の案内所に配送してくれるサービスを繋いでくれたり、連泊の手続きをして荷物を置いていけるように配慮してくれる場合があります。
🏡 当宿からのお知らせ
長尾寺から大窪寺への結願ルートを控えたお遍路さんへ。
当宿は、長尾寺へのアクセスも良く、最終日の「女体山越え」や県道ルートに挑むお遍路さんが前夜に体力を整える拠点として、多くご利用いただいております。
- 静かな環境で翌日に備える快適な完全個室のお部屋
- ここまでの長い道のりで疲れた体の疲労回復を図るマッサージチェアなどの機械が充実
- 翌日の山登りを支える、ボリュームたっぷりの美味しいお食事
- 「荷物を少しでも軽くしたい」「ルートに迷っている」といったご相談へのサポート
長い旅の集大成となる素晴らしい1日にできるよう、心を込めてお手伝いさせていただきます。結願前夜の宿をお探しの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。